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トミーの徒然なるままに…
blogを始めて12年目。世界の中で、自分にしか見えないものを大切に。


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トミー

Author:トミー
電子材料分野の研究者です。
日本の大学で助教をしています。

どうぞよろしくお願いします。



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研究者として
iPS細胞でノーベル賞を受賞された、山中伸弥先生のご講演を聴く機会に恵まれました。

私は学生時代からずっと山中先生のファンなので、先生が大切にされてきた"Vision & Hard Work"という言葉は知っていました。でもこのタイミングで、先生のご経験を踏まえて、先生のお声で直接伺ったそのお言葉は、本やウェブ上で読んできたものとは価値や意味合いが全然違いました。

私は、昨年の11月頃からものすごく落ちていた。誤解を恐れずに記述するなら、予算は当たる、学会で発表すれば多くの研究者の方々に共鳴していただける、実験は順調に進み面白い、海外の国際会議でもたくさん発表でき、他大学・企業さんからの共同研究の話も次々舞い込んでくる、ポジティブな良い学生達にも恵まれている…何もかも、極めて順調に進んでいるのです。

だけど、「何かが違う」という思いがずっと拭えなかった。私は間違いない、こういう人生を歩みたくて、こういう生活をしたくてこれまで生きてきた。夢は叶った。そして感じたことは、

"So, what's next?"

だったのです。自分は、何のためにこんなに忙しい思いをして、体がずっと不調なくらい働いているのか、幼き頃からの夢の先に自分は何を描いていたのか、わからなくなってしまっていた。自分の中の思いが自分をとりまく状況に全然ついていかなくて、一番大事な論文が全然書けなくて、どうしたら良いかわからなくなっていました。

山中先生がご講演で教えてくださったことは、

「何のために研究者になったのか?」

ということでした。あなたのVisionは、あなたのラボのVisionは何ですか?と。

私は、山中先生のご講演を聴く前に、自力でこの状況から抜け出しかけてはいたのです。そのきっかけは、1月末に新しい共同研究のお話を持ちかけてきてくださった民間企業の年配の研究者の方が、

「トミー先生、我々は十分な資金を提供できないかもしれない。我々の世界情勢の読みが甘くて、全然市場が広がらないかもしれない。歯切れが悪くて申し訳ない。だけど、私達と一緒に『夢』を見てもらえませんか。一緒に、チャレンジしていただけませんか。我々の考えていることを実現させるには、先生の取り組まれている研究内容が必須だと私は信じているのです。」

と交渉がまとまりそうになってきた最後の方のメールに書いてくださったことでした。少し前にも、他大学の教授の先生が

「トミー先生はお若いのですから、我々に『夢』を見させてくださいよ。」

とメールに書いてきてくださったことがありました。不思議なことに、お二人の経験豊富な50代、60代の研究者の方が『夢』という言葉を用いられた。

『夢』なんていう言葉、これから先の人生でもう、クサくて、クサ過ぎて使うことなんて絶対ないと思ってた。だけど、それは大きな間違いであったことに私は初めて気が付いたのです。

小さい頃からの『夢』が叶い、手段は整った。ようやく『夢』を具体的なものに落とし込む準備が20年かかって整ったのです。『夢』を具体的なものに落とし込んだ時、その夢は"Vision"に変わる。達成すべきものに変わるのです。

私は、山中先生のご講演終了後にめいいっぱいの拍手を送りながら、そのことをはっきりと認識しました。そして、このタイミングでこのことに気付かせてくださった山中先生と研究者の方々のことを思って、涙をこらえることができなかった。

研究者として、私には達成したいVisionがあります。電子材料の開拓で、この世の多くの世界的課題を一つずつ解決していきたい。独立した時、私はまずラボの学生にそのVisionを説きたいと思う。私が年配の方々に言っていただいたように、私も年下の人達と一緒に『夢』を見たいから。



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