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トミーの徒然なるままに…
blogを始めて12年目。世界の中で、自分にしか見えないものを大切に。


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Author:トミー
電子材料分野の研究者です。
日本の大学で助教をしています。

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フィラデルフィアで学んだこと
やっぱり神様はいるんだと思う出来事がありました。

20歳から21歳になろうとしていた3月、私は、アメリカはペンシルベニア州フィラデルフィアにいました。このブログを始めるちょうど1年前の事です。

中学生の時に家族旅行で訪れたグアムを除けば、ほぼ初めての海外旅行、人生初のアメリカ本土そして東海岸。ペンシルベニア大学の語学研修機関で3週間、英語の勉強をするために滞在しました。

国際的に活躍する人になりたい

中学生の時から漠然とそう思い、英語だけはずっと頑張って勉強してきました。ちゃんとアメリカ本土でも通じる自分の英語。美しく歴史あるフィラデルフィアの街並み。アカデミックの香りに満ちたアメリカの名門・ペンシルベニア大学。学部2回生から3回生になろうとしていた間の春休みとしては贅沢すぎるほどの3週間でした。

私は、海外の大学に行くと必ず立ち寄る場所があって、それはその大学が有する図書館です。ペンシルベニア大学の図書館が、私の人生初の海外の図書館でした。映画・ハリーポッターに出てきそうな重厚な美しい図書館に心躍り、極めて優秀そうな学生さん達がものすごい集中力で勉強されていることに興奮したことは昨日のことのように覚えています。

ワクワクした気持ちのまま、本棚と本棚の間の通路に入り、何か本を手に取ろうとした瞬間でした。私は猛烈な違和感を覚えたのです。

「手に取るべき本が無い」

日本の図書館では味わったことの無い、信じられないほどの絶望でした。直前までのキラキラした想いから、谷底に一気に突き落とされたような気分になりました。

まだ専門というものを持っていなかった学部3回生の直前、アメリカのどんなに有名な大学に来たところで、どんなに英語を一生懸命勉強したって、自分はその国で手に取るべき書籍一冊をすら選ぶことができないということを、そのたった数分で思い知ったのです。

その時、真っ先に思ったことは、

「日本に帰ろう」

でした。当時、私にとってアメリカは憧れの地でした。米国ドラマに出てくるような素敵な人たちが町中に溢れていて、街はファッショナブルで、躍動感で満ちた場所。国。そういうものを早く見たい。日本を出国する時、私はそう思っていたはずでした。

でも、「自分の専門を持つ」ということ。それがないと、英語の話せる人が当たり前のアメリカで、自分はどうすることもできないということを知った私が思ったことは「日本に帰りたい」というものでした。

3週間の短期滞在を終え、デトロイト空港からノースウェスト航空で関空に向けて離陸する瞬間、

「もう二度と、こんな形でこの国に来るまい。この次に来る時は、私は必ず自分の専門を携えて、必要とされてここに来るのだ。」

斜めになった窓の外の景色を睨み付けるようにそう思ったこともまた昨日のことのように覚えています。

私が半導体という物に、電子材料工学という学問に出会ったのは、その翌月の4月でした。何かに取りつかれたかのように半導体の勉強をし続けて、今日に至っています。

先ほど、そのフィラデルフィアで一緒に勉強した日本人の方から実に7年振りにメールをいただきました。その方は当時、東京の大学の博士課程の学生さんでした。完全に音信は途絶えていたのに、偶然ネットサーフィンで現在の大学のウェブにアップされている私のことを見つけてくださったのだそうです。

「あれから随分経ったんですね。」

そう書いてくださっていて、本当に本当に不思議な気持ちになりました。少し前から、

「近く、フィラデルフィアに行きたい。ペンシルベニア大学の、あの図書館にもう一度立ちたい。」

無性にそう思っていたのです。あれからちょうど10年が経った。博士号も取った。日本の大学で職を得た。専門を持った。その自分の歩みの出発点であるあの図書館にもう一度行ってみたいと思っていたのです。

そうしたら、あの時一番よくお話しをさせていただいた方からメールが着た。お互い、連絡先なんて全然把握していなかったのに。相手の方は、専門知識を活かしながらも、今は全く違う道を歩んでおられるのに。

人生は、やっぱり不思議です。ごく稀に、こんな日があるのです。人間の意識って、どこかずっと深遠な部分で繋がっているのかもしれません。

日々の忙しさに埋もれながら、でも絶対に忘れてはいけないあの日の私の気持ちを、神様が再び与えてくださったような気がしました。

自分は一体、この世に、この国に対して何が出来るだろう。学生たちを見ながら、研究と接しながら、いつもその問いかけが私の頭の片隅にあります。

また明日からも頑張ろう。


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